• 2006.11.14 Tuesday
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タイ最北端
28日、次に向かったのはチェンライ。それほど大きい街ではないが、そこそこ楽しめるところだ。ここで久しぶりに日本人に会った。タイ北部に来てから1度も日本人と会っていなかったので、ちょっと嬉しかったりする。自分より1つ上の男性で、お互い宿難民になってたときに知り合った。チェンライは宿の数があまりないので、すぐ満杯になるようだ。2人で行ったのナイトバザール。チェンマイのは有名だが、ステージショーはこっちの方が上。伝統舞踊もあるが、地元ミュージシャンのライブや、キャバレーショーもある。このキャバレーショーがかなりキツイ。見てみれば分かるが、とてもキレイな美女(元男だけど・・・)が華やかなショーを進めてるが、そこに強烈なキャラクターが乱入し、最前列の観客を巻き添えにする。子どもはもうパニックだ!今日はとても盛り上がった。この後は、プールバーでビリヤード勝負を楽しんだ。お店のスタッフ曰く、日本人の客は非常に珍しいそうだ。もっと外で遊ぼう!!

次の日は、バスで1時間ほどのゴールデントライアングルへ。タイ、ミャンマー、ラオスの国境が接してる、麻薬の産地として有名な場所だ。今じゃ一大観光地である。しかし、乾期のメコン川の流れはとてもショボイ。ここは、雨期の方が良さそうだ。特に見るべき物もないし・・・。ただ、3つの国の境目が見えるってだけで、国境線のない日本に住む人々は、特別な感慨があるのかも。

30日には、更に北へ北上。ミャンマーとの国境、メーサイに到着した。別にチェンライの日帰り圏なのだが、やっぱり知らない街で過ごしたいという気持ちが自分をそうさせたのだ。このメーサイ、タイというよりかは、イメージの中の中国って感じがする。看板は、タイ語よりも漢字が多いような気がするし、夜の暗さも、卑猥さもチャイナタウンの雰囲気が漂いまくっている。夕暮れのメーサイ

ただ、最初からこの街に用があったわけではない。その先、ミャンマーに用があるのだ。一度ミャンマーに入って、その日のうちに戻れば、またその日から1ヶ月タイにいることができるのだ。いわゆる「ビザラン」である。滞在期限が切れかかってるときは、こうやって滞在日数を復活させるのだ。このミャンマー越えの街、タチレイは密輸品を安く買えるマーケットが大人気だ。ただし、ここの客引きはかなり強引。無理矢理腕を引っ張られてどっか連れていこうとするし、どこまでも付きまとったりとゆっくりショッピングを楽しむには向かない。でも活気があって、そんなアジア的な物の考え方が出来る人は、意外と楽しめるかも・・・?
北部辺境巡り
今日は写真を多めで・・・。1月25日、1週間以上居座ったチェンマイを後にして、向かったのはメーホンソン。チェンマイから約240kmだが、バスで行くと8時間近くかかる。ほとんどがカーブと勾配のきつい峠道で、サイズは大きいが、いかにもボロなバスでは、到底力不足なのだ。急な登りでは、人が歩くのと同じくらいのスピードにしかならない。逆に下りは火の玉のごとくブッ飛ばすものだから、酔って吐く人多数。快適なタイでは珍しく汚れな旅である。ターミナルに1時間前に行ってバスに乗ったが、すでに座席には着けなかった。体の大きな欧米人と地元の人たち、それと山間部の少数民族への物資だかなんだかで、遅れて来た自分はバスの隙間に身を屈めて乗ることになる。ただし、欧米人のほとんどは、途中のパーイという田舎町で降りた。話題の場所ということで、後で寄ることした。

メーホンソンは、すぐ西にミャンマーとの国境があり、寺院も、他の地域とは違う、ビルマ(ミャンマーのかつての国名)風の寺院がたくさんある。そして、とにかく田舎だから、空気がキレイ!ただし、朝晩の冷え込みはハンパじゃない。宿にも、分厚い布団が敷いてあった。マジありがたい!これがメーホンソンの街並みである。市街地の背後の小高い山は、町を一望できるビュースポットだ。この日、山から一際明るい街明かりが見えた。そこに行ったら、なんか地元のお祭りのようで、とても賑わっていた。ミニ遊園地もあって、以前「あいのり」で見たような小型手動式観覧車もあった。でも、これ以外は本当に何にもない所。ボケーっと過ごすのが正しい過ごし方だ。

27日には、来た道を引き返してパーイへ。ここは更に何にもない場所だ。朝の気温は12〜13℃まで下がってかなり寒い。最近は、首長族の村へのゲートポイントになってるようで、街にはたくさんツーリストで賑わっていた。ボーッと過ごすにはいいが、豊かな自然の中でしっかり遊ぶには、それだけで
かなりの出費になってしまう。やっぱり、ボーッと過ごすのが良い。それに、パーイには、たくさんのローカルルールがあって、自由気ままな自分には、あまり面白い場所ではなかった。
ハッピーバースディ
さて、ラオスに行くのもやめたし、これからどうしよう・・・ということで、1月23日、そろそろ他の街へ行く支度をしていた。タイ北部には、小さくても魅力的な街があると聞いていたからである。夜になって、いつも飲み屋で飲んでいると、ママから「明日はクワンの誕生日だからお酒持ってきてね」と言われた。明日出発しますと言うつもりだった自分に先制パンチを食らわせてきた。これを聞いては旅立つ訳にはいかない。あわててもう1泊延長することにした。とりあえず、時間はたっぷりある。別にあわてることはないが、基本的にジッとしているのが苦手な性分なのだ。

24日、誕生日パーティーを盛り上げるために、いろいろグッズを探し回った。プレゼントは、別にいらないそうだ。タイ式の誕生日パーティーは、その主役がみんなに振る舞いをするそうだ。出席者は、ただ楽しんで飲み食いすればいい。こうして楽しいときを過ごすのが、最大のお祝いである。しかし、日本人の自分には、やっぱり違和感がある。ってことで、パーティーのBGMを探すことにした。いつもSANTANAとか古めのロックばかりが流れているから、いつもと違うヤツを持って行くのだ。ってか、自分が聞きたいだけだが・・・。買ったのはNELLYの「SUIT」「SWEAT」。完全に自分の趣味だが、絶対盛り上がるだろうと思ったのだ。

夜になり、パーティー会場の例の飲み屋に着いた。途中でちょっと高めのお酒も買って、あとはバースディガールを待つだけだ。クワンが着いたのは夜11時過ぎ、普段のタンクトップにジーンズではなく、女性らしいワンピースで登場し、男性陣の視線を集める。ただし、自分で大きいトラックを運転して乗りつけたのは、相変わらず豪快だが。ちなみに、普段この人、いつもバイクで登場し、泥酔しつつもそのバイクで乗って帰る人だ。その後ろによく乗る自分も、なかなか勇気があるが・・・。ケーキにろうそくを立てて、火を消すのはどこも一緒。当然一番盛り上がる。ここからが大変。タイのケーキは、ハンパなく甘いのだ。ほとんど砂糖を食べてるような感じである。とりあえず切り分けて一口食べるが、そっから進まない。テーブルには他にも辛いタイ料理がたくさん並んでいるが、みんなそればっかり食べて、でもケーキを残すのはもったいないから、なぜか自分が処分することになる。特にクワン。甘い物が苦手なようで、一口しか食べてない。自分は一人我慢大会である。それ以外は激辛タイ料理。ということに、スナックをたくさん買い込む事に。すると、今度はみんなそれに手を出す。なんかうまいように使われた気もするが、まあいい。誰かの物はみんなの物になるがここ流。楽しければいいのだ。で、例のBGM。「SWEAT」を流したら、やっぱりパンはノリノリで踊りだす。なんか良く分からない盛り上がりに、通りすがりのファランも飛び入り参加。ハマった!!で、終盤に「SUIT」も試す。すると、なぜか自分とクワンのチークダンスタイムになった。本当は、みんなでチルするために持ってきたんだけど・・・まあいい。自分の顔はにやけきっていたはずだ。

パーティーも終わって、何人か残って、ちびちび飲んでいた。オームもやってきて、いつものSANTANAを聞きながらのチルタイム。オームはなぜか自分の手をつかんで離さなかった。なんか意味があるのかなあ・・・。今の気持ちはアンに向かい始めている。アンから愛の告白メールが届いていた。
チェンマイの日々
バンコク〜カンボジアの激動の日々を考えると、チェンマイは毎日が平和・・・ってか暇なくらいである。しかし、その暇なのがチェンマイのいいところ。ここはボーっとするのが一番正しい過ごし方なのだ。それに、初めてのチェンマイで、街はほぼ歩きつくしてるから、あらためてどこ行こうということもない。いつもやることは一緒。まず、昼は適当に散歩。それから宿に戻ってオームやパンと話しをする。オームはともかく、パンはいつもテンション高いから何言ってるか良く分からないが・・・。オームに連れられて、一緒に買い物に行ったこともあった。目の前にある市場での買い物だが、やっぱり市場がアジアの熱気を一番感じられる場所である。で、食事は宿でなく、近くの「サクラ」という日本食のお店に行くのだ。ここへ行けば、定食も100Bくらいで食べれるし、チャーハンくらいなら50B以下だ。しかも量が多く、うまい。ここはほぼ毎日一回は来ていた。テレビではNHKが映っているし、読売新聞もある。ここで一通りの情報を仕入れて行くのだ。

夜になれば、ナイトバザールに行ってお店を見て回り、その中にあるフードコートで、ビールを飲みながらムエタイショーや伝統舞踊ショーを見るのだ。その後は、例の飲み屋に行ってみんなに会うか、「BUBBLE」で地元の女の子と仲良くなるかのどっちかである。夜はしっかり遊べるが、昼は独特のダルーイ空気が流れるチェンマイ。どこよりも居心地がいいのは間違いない。

そんな感じでそろそろ1週間、ヤバイことに気づいた。お金を使いすぎた!仲間に会って毎日飲んでると、あっという間に出費のペースがあがる。気づいたら、次に行く予定だったラオスに入るためのビザ代がかなり厳しい状況になっていた。更に、1月24日はクワンの誕生日。当然、出費は増える。ここでラオスへ行っても、厳しい生活になること間違えない。ということでラオスを諦めて、チェンマイで浪費することに決定した。まったくチェンマイ、恐るべし・・・。
新しい仲間
クワンと久々の再会を果たし、ますます酒もすすむ。なんか今までなかったメニュー表らしきものがあるが、現在この旅行会社はちょっとした飲み屋もかねていたのである。つまり前はタダ酒だったのが、今度からはお金を払わなきゃいけないのである。一瞬飲むのをやめそうになったが、まあ飲んじゃえということで、さらに飲む。ここ店員はママとパンという女の子の2人だけ。ツーリストはほとんど来ないし、仲間うちでいつも飲んでいたからいっそ店にしちゃえといった、そんな雰囲気だ。このパンが、また面白いヤツで、やたらテンションが高い・・・ってかすでに酔っぱらってる。このお気楽さがタイの好きなところでもある。更に、そのパンの友達も来るという。ますます盛り上がる。日付が変わる頃にやってきたのが、そのパンの友達、オームである。オーム

彼女は、まだ20代だが、これからゲストハウスを始めるという実業家でもある。ただ、話し方がどこか舌っ足らずなので、そんな雰囲気は全くないが。パンとはまったく対照的なキャラの持ち主だ。ぽっちゃりしてるけど、色白でお肌がキレイなチェンマイ美人の特徴をしっかり持っている。そんなオームともすっかり打ち解けて、そのゲストハウスに翌日行ってみることにした。

彼女のゲストハウス「LANNA HOUSE」は、旧市街を囲む堀の北東端にあり、中心にあたるターぺー門からも徒歩10分と、悪くない立地条件だ。堀の向こう側には市場もあるし、よく行く日本料理店にも近い。部屋は全部で5部屋ほどしかなく、どちらかと言うとロングステイ向けである。ただ、まだ何も備品類が入ってなく、ちょっと寂しい感じがした。オームによると、正式オープンはまだ先で、今日ベッドが届くそうだ。日当たりが良いかなり広い清潔な部屋で250B。ちょっと高いと思ったが、モニター価格でなんと120Bでいいと言うのだ。前の宿も悪くないが、バスルームがとても使えた物じゃなく、断然こっちが良いのだ。こっちに即移動したのは言うまでもない。

また、チェンマイの生活が楽しくなりそうだ。

チェンマイへ里帰り
1月17日、旅の1ヶ月の節目の日だ。まだわずか3分の1。しかし、日本で普通に生活してたらこんなにいろんな経験することはなかっただろう。感情のジェットコースターに乗り続けて、ちょっと疲れたところ。ということで、自分にとってはタイの原点であるチェンマイへ向かった。

バンコクから北へ700km、約11時間、時間は長いが、日本の高速バス並みに乗り心地は良い。タイの道はアメリカ的なフリーウェイの構造に近く、信号は大きな街で1,2回、場所によっては200kmくらいない所もある。そして、タイの道は、幹線道路はキレイに舗装されていて、しかもほぼ全線片側2車線はある快適な道だ。途中で休憩ももちろんある。アジアのイメージから遠く離れた、地元北海道の道にそっくりだ。3分の2くらいはだだっ広い広大な大地を走り、後半は緩やかな山道になる。途中にはかなり急な峠もあるが、そこも片側2車線で、日本の高速道路と変わらない感じなのだ。突然こんな岩山が出てくるから車窓から目を離せない

チェンマイに着いたのは夜7時過ぎ、今日はほぼ1日いっぱい移動だった。普通のツーリストなら夜行の格安ツーリストバスに乗るものだが、なぜか自分は、この路線だけは民営の昼間のバスで移動してしまうのだ。バイタク(バイクタクシー、バイクの後ろに乗るだけ)を使って中心部まで移動し、5軒目でやっと空きのある宿を見つけた。この時期、チェンマイのベストシーズンなのだ。早速、しなければいけないことがある。パンガン島で会ったアンに連絡を取ることだ。どうしても会いたいわけではないが、頑張ってメールもしてくれたわけだし、せっかくだから・・・というノリで会おうとしたが、電話では「今チェンマイにいない」と言っていた。どこへ行ったの?それからは、チェンマイお決まりのコースを辿った。ナイトバザール行って、タイ舞踊ショーを見て、すぐ近くの「BUBBLE」というクラブで遊ぶ。初めてのタイのとき、約1週間をこのチェンマイで過ごしたので、どこへ行くかはもう決まってるのだ。

次の日、8ヶ月ぶりの街並みを散策してみる。地図をまったく見てないのに、久々の里帰りみたく、何の迷いもなく歩き回れるのだから、自分でもすごいと思う。そして、夜になり、一番の思い出の場所に行った。夜な夜なチェンマイの地元の友達と集まって飲んだとある旅行会社である。ここでチケットを買ったり、トレッキングツアーに参加したのだ。しかし、何の連絡もなしにいきなり行って、忘れられてないかなあとちょっと気になった。そのとき、駆け寄って来る人影が・・・ここの会社のママ(?)である。なんと覚えていてくれたのだ。しかも、第1声は「WELCOME BACK!」(お帰り!)なのだ。他の仲間もみんなそろってる。早速メコン(タイ名物の焼酎)で一気大会である。普段からこんなノリだが、これが良いのだ。日本で飲み会を我慢して、お金を貯めておいて本当に良かったと思える。しかし、1人だけいない人がいる。クワン・・・初めてのタイのとき真っ先にバンコクで知り合い、その後ずっとチェンマイを案内してくれた、自分にとっては「タイの姉貴」である。しかし、連絡先のメモをなくしてしまい、連絡がとれなくなっていたのだ。クワンの姉であるママは、すでに連絡を取ってくれていた。前と変わらずバイクでクワンはやってきた。クワンにとってもサプライズだが、自分は覚えてくれていたことに最大級の驚きと喜びをかみしめていたのだ。クワン
第1章の終わり
1月14日、ほぼ貫徹した昼過ぎ、サリーと出くわしたが、ホンの少し話しただけだった。カンボジアから帰って来て以来、サリーの笑顔は見ていないし、自分もサリーとはうまくいかないなと思っていた。かなり思い気分だったが、こんな日は気分を切り替えてはじけるしかない。レッツパーティー!!

カオサンに来てから、まだ一度もクラブに行ってないことに気づいた。今日は久々に行こうということで、同じ宿の男と一緒に行った。「GULLIVERS」という一番のお気に入りのハコは、目の前が警察署という最高に治安の良い立地条件で、セキュリティーもしっかりしてて安心して遊べる。ちなみにこの警察署の前には、津波で行方不明になった人々の情報を呼びかける掲示板が100m近くの長さで並んでいた。世界中のツーリストが集まるこの場所だから、情報が集まることを期待したんだろう。

「GULLIVERS」は、土曜の夜ということもあって、夜11時半過ぎにはもう満杯になってた。ツレは早速その圧倒的な雰囲気に飲まれていたが、このボーダーレスな一体感が自分の求めていた物でもあった。世界中のツーリストと地元の人間が一緒に楽しめる数少ない場所だ。遊び相手はすぐ見つかった。地元の2人組、メアリーとローズである。ローズはすでにカナダ人の男と良い雰囲気だったが、メアリーはちょっと暇そうにしてたのですぐに仲良くなった。メアリー

メアリーは日本へ留学経験があり、今は普通にバンコクでOLしている、こう見えて25歳だ。ちょっとクレイジーでメチャメチャ明るい。もやもやしていた感じが一気に吹き飛んだ。その後もバンコク市内を西から東に移動しつつ、ローズとツレのカナダ人と4人でたっぷり遊んだ。もう朝4時半になってた。ローズはカナダ人の部屋でお泊まりし、自分はメアリーとメール交換して別れた。メアリーは最後まで好きだと言っていたX JAPANの「TEARS」を熱唱してた。こんな元気な人、あまり見ない。

15日は1日雨降り。外は寒いとも思えるくらいの気温で、外にほとんど出なかった。サリーとも会ってない。この夜も「GULLIVERS」に行って、オーストラリア人の18歳コンビと仲良くなった。今でも頻繁にメールしあっている。

そして16日、朝早くサリーが満面の笑みで部屋に来た。しかし、ラブラブとかそんな感じじゃなく、「良い友達」といった感じだ。久々に二人で出かけた。カオサン周辺の寺院巡りである。どこへ行ってもキンキラキンの仏像には正直食傷気味だったが、自分はサリーとの1ヶ月を振り返っていた。サリーのおかげで、1ヶ月が怒濤のごとく過ぎて行った。今まででは考えられないくらいに喜怒哀楽を繰り返してきた。それが逆に「生きてる」って感じにさせてくれた。カオサンのカフェでサリーは、自分にはイギリス人の彼がいると打ち明けてくれた。本人はうまくいってると言っていたが、時々見せる悲しそうな顔はきっと、うまくいってなかったのだろう。そこに自分が現れて、ちょっと魔が差したんだろうな。すべてを打ち明けたサリーは、自分のいる宿から出ていった。自分もどっか行きたい気分になった。明日からチェンマイに行こう。あそこには「家族」がいるのだ。
長い夜
トラートを出発する前、もう一度メールをチェックすると、なんと、パンガン島でクリスマスをともに過ごしたアンからメールが来ていた。「電話くらいしてね。」と、予想外の展開にかなりビックリ。サリーとは対極にある大人な感じのアンもまた良いのだ。

そのサリー、カンボジアに出て以来10日ぶりの再会だ。自分はきっと、姿を見た瞬間に飛びついてくるかと思っていたが、これがとんでもないことになっていた。会ったのは日付の変わる頃、真夜中のカオサンロード。その真ん中あたりのバーが騒々しくなってた。何の騒ぎかと思ったら、酔っぱらった若い女が、周りのファラン連中と派手にケンカをしていたのだ。その女のこそがサリーである。我が目を疑いたくなるような光景だったが、間違いなくサリーである。その取り巻きには、ニューイヤーを一緒に過ごす羽目になってしまった例のトルコ人もいた。事情を聞くと、「最近ずっと荒れてた」という。いまいち良く分からんが、ちょっと落ち着いたところでサリーに近づくと、サリーは手を強く引っ張って、他の場所へ移動した。サリーはブッチギレ状態だった。まともに話しも出来ない。その目にはうっすら涙も浮かべていた。ひたすら「なんですぐ帰って来なかったの?」と詰め寄ってきた。自分はもう「ソーリー」と言うほかない。でも、まったくラチがあかない。サリーはまた後でということで、なぜか白バイの後ろに乗ってどっか行ってしまった。どうも警察と仲良く(厄介に?)なったらしい。

30分くらいして、宿に戻ると、少し冷静になったサリーも帰ってきた。サリーの話しもちゃんと聞くことができた。とにかく寂しかったということ、カンボジアには行ったこと、でもカンボジアという国が嫌いだからその日のうちに帰ってきたこと、というよりかは、ビザ更新のために1回国外に出る必要があったこと(いわゆるビザラン)、そして、自分が特別の存在だということ。それに対して、自分はまったく返す言葉が見つからない。何を言っても、機嫌が治らない。更に、自分は旅をしに来たという言葉が、余計火に油を注いでしまったようで、また半泣きの表情で、どっか行ってしまった。サリーの気持ちの強さは嬉しいのだが、正直、自分の手に負えないなと思った。自分くらいの男じゃ到底付き合いきれない女だと。ただ、やっぱり好きなものは好き。やっぱり仲直りしたい。

部屋に戻っても、全然寝付けない。サリーが気になる。何気なく見たのは、カンボジアのガイドブック。そこには、ベトナムとカンボジアの戦争の歴史についても書かれていた。本当に勉強不足だった。この両国の関係など、まったく知らなかった。自分も全部は理解しきれてないが、お互いに国民感情がメチャメチャ悪いのだ。それでは、カンボジアに行きたいわけがない。自分の配慮がまったくなかったのだ。一睡もしないまま、朝6時になってしまった。ロビーに行ってもまだサリーは帰って来てないという。どこに行ったか気になるが、さすがに眠気がしてきた。部屋に戻って、フロントには、帰ってきたら、自分の部屋に来るように連絡してもらった。

サリーが帰ってきたのは、それから1時間半くらい後だ。結局、眠れなかった自分をまたロビーに呼び出す。しかし、話しはまったく進展しない。場所を変えて、自分の部屋に来た。話しても分からないから、もう態度で示すしかない思い、サリーを力いっぱい抱きしめて気持ちを伝えた。もう何も言わず、ただ抱きしめたのだ。まだ怒ってるのと聞くとやっぱり頭を縦に振ってばかりだ。こんなやりとりを3,4回続けて、やっと首を横に振ってくれたのだった。この後、年越しのときのように1つになったが、あのときの様なときめきはもうなかった。
タイへの長く険しい道
1月12日朝、コンポンソムを出たミニバス(ただのワゴン車)は、快適な国道4号線を走っていった。今までは文句なしの晴天続きだったが、今日はちょっと空模様が怪しい。真っ黒い雲が空の半分を覆い、時々パラパラと雨も降ってくる。実は、ここまでほとんど雨に当たっていなかったから、ちょっとだけスコールを期待していたのだ。パンガン島にいたときは、日本と変わらないシトシト雨に当たったが、やっぱり熱帯ならスコールに一度くらいは当たりたいとちょっとだけ願っていた。

1時間くらい走ると、道は脇道に入り、一気にオフロードへと変わっていった。ここで雨降られたら大変である。「やっぱり晴れますように」と祈ったが、相変わらずの空模様だ。予定では昼過ぎにタイとの国境に着くはずだが、このガタガタ具合は半端ない。入国のときよりハードだ。赤土のオフロードだから、当然土煙は舞い上がり、締め切っているクルマのなかもあっという間に砂まみれになってしまう。更に行くと、なんと道がないのだ!
渡し船に乗せられる我が「ミニバス」
まさに、現在社会から隔絶されたような感じさえした。この時代にもしっかり渡し船が動いてるとは・・・。しかし、この周辺の売店のお菓子はどっから仕入れてるんだろうか。こんな山奥でビスケットやコーラを買えるとは思わなかった。しかも、住民の手には携帯電話。電話線を引けない地域には、必ず携帯のアンテナが立ってる。携帯電話の普及はものすごいペースで拡大しているのだ。

結局、こんな渡し船での移動が5、6回もあって、着いたのはもう夕方近かった。タイに無事に帰ってこれたが、まだバンコクまではまだまだ遠い。今日は国境に近い所にあるトラートという街で1泊することにした。何とか嵐にならずにすんだが、バンコクでは必ず嵐がおこる。宿でメールチェックしたら、サリーから「何で帰って来ないの」と怒りのメールが来ていた。そんなこと言われたも、カンボジアに来なかったのはあなたでしょ?突っ込みたくなるがここはジッと我慢。サリーにはちゃんと話せば分かると思っていたが、バンコクでサリーは、とっても荒れていたのだ。
カンボジアのビーチリゾート
1月10日、プノンペンで2泊し、次に向かったのがビーチリゾート、コンポンソムである。バスで4時間、着いたのはビーチから離れた高台にある街の中心部だ。客引きに任せてついて行った今夜の宿は、「ミリチェンダ」という老舗ゲストハウスである。はっきり言って、今までで一番良い部屋である。この旅で初のシャワー、トイレ付きの部屋でそれでも3US$である。かなり安い!さらに歩いて5分でビーチに行けるのがまたいいのだ。
でも、ちょっと違うなあ。聞いていたのはリゾートだったはずだが、それにしてはちょっと静かすぎないか?実はこの街、三方を海で囲まれており、リゾートエリアはまた別のビーチだったのだ。でも、ここの夕日は絶景だし、一応ツーリストエリアだから、夜の遊びにも困らない。周辺にはバーやレストランも何軒もあってそれなりに楽しめる。プールバーで地元の少年と勝負するのが楽しみだが、なかなか強く、初心者の自分はずっと負かされ続けた。宿の前には安くておいしい日本料理屋もあって、かなり気に入った。この「空海」というお店、日本人が経営しているのだが、この日本人がもうちょっと愛想良かったらもう言うことないんだよなあ・・・。

次の日は、高台の中心エリアを散策してみたが、やっぱり海沿いだからか、マーケットは魚臭い感じがした。不思議だったのが、プノンペンの人は、あまり旅行者に関わろうとしなっかたが、この街の人はいろいろ世話を焼いてくれる。街の少年とサッカーしたり、女子大生に囲まれたり(ちょっと嬉しい・・・)。と、寄り道してたら、あっという間に夜になってしまった。やっぱり夜は暗い。宿までの道のりはドキドキものだった。
中心部に延びる道

これからは長期滞在のメッカになりえるだろうコンポンソム。プノンペンにもいたが、すでに何人かの日本人のリタイヤ組が住みついていた。気候もいいし、ビーチはいいし、人もいい。もうちょっとリゾート化が進んだらもう1回来てみよう。今回行ったカンボジアの街では、ここが一番のお気に入りである。

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